声量を増やすための練習方法

この記事でわかること
- 声量とは何か
- 声量を増やすメリット
- 声量を増やすための練習方法
歌うときに声量が足りないと感じる方は多いのではないでしょうか。
歌うとき以外にも、会話をする際や、人前で話す際に声量がほしいと感じる方もいるかもしれません。実際、ボイトレに通う方の多くが声量を増やしたいという悩みを持っていることが分かっています。
この記事では、声量が増えるメリットや声量を増やすための練習方法を紹介しますので、参考にしてみてください。
声量とは
声量とは、一般的には「声の大きさ・強さの度合い」を指します。
そのため、声が大きい=声量があるというイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
しかし、誰かの怒鳴り声を聞いて「声量があるなぁ」とは思いませんよね。
「うるさいなぁ」と感じるでしょう。
聞く側からすると、ただ大きい声を出すだけでは声量があるとは感じにくいのです。
声の大きさをコントロールしたり、声に響きを持たせたりすることで、相手にとって心地よい声量を出せるようになります。
そのため、声量を増やす練習では、声に響きを持たせる練習が必要となります。
声量を増やすメリット

声量が増えると、様々なメリットがあります。
歌うとき、会話をするとき、人前で話すときなど様々なシーンを想定して見ていきましょう。
1.相手に伝わりやすい
歌うときも会話をするときも、人前で話す時も、相手に伝わらないと意味がありませんよね。
声量があることで、伝えたいことをはっきりと伝えることができます。
はっきり伝えられると「自信がありそう」と感じてもらえるので、ビジネスシーンではとても重要です。
友人と会話をしている際に「え、何?」と聞き返される人や、「もっと大きい声で話して!」と言われることがある人は声量が足りていないでしょう。
2.声が安定する
声量があると、声が震えたりブレたりすることが減ります。
それだけで、とても安定した声に聞こえます。
反対に、声が安定していないと歌っていても人前で話していても、聞き手が心地よく聞くことができません。
相手に伝えたいことを上手く伝えられなくなってしまいます。
他に嬉しい事としては、声が安定すると、喉や声帯への負担も減ります。
少ない負担でしっかり伝えられるようになるので、声量が多いことは強みになります。
3.表現力が向上する
声量が増えると、強弱をつけられるようになることで表現力が向上します。
特に歌唱力を向上させるにはとても重要です。
また、声の大きさ以外に声色を調整することもできるようになってくると、さらに表現力が向上し、歌唱力もグッと上がるでしょう。
歌以外にプレゼンテーションなどでも、強弱をつけることで伝えたいことがより伝わりやすくなります。
声量を増やすための練習方法

声量を増やすための練習はいくつかありますが、その中でも手軽にできるものを紹介していきます。
1.口を大きく開けて声が響く空間を作る
まず、口を大きく開けます。
口の中にピンポン玉が入っているイメージをしてみてください。
最初は少し声を出しにくいと感じるかもしれませんが、先ほどもお伝えしたように声を響かせる必要があるので、やってみましょう。
そのまま口の中にイメージしたピンポン玉をつぶさないように声を出していきます。
まずは、ゆっくりで良いので「あ、い、う、え、お」と声を出してみましょう。
この時は、「大きい声を出そう」という意識は不要です。
ピンポン玉をつぶさない=口の中に空間がある状態で声を出すことを意識してください。
「あ、い、う、え、お」が全て言えたら、一音ずつ上げて「あ、い、う、え、お」を発声していきましょう。
発声練習のようなイメージで、自分の出せる高さまでチャレンジしてみてください。
これを何度も繰り返していくと、口の中に空間を作ったまま歌えるようになっていくので、声が響きやすく声量が増えていきます。
2.お腹で声を支える
「お腹から声を出す」という言葉を耳にしたことはあるかもしれませんが、それとは少し異なります。
声を出す時にお腹で支える状態で、お腹に圧がかかってきます。
まずは、息を「すっ!すっ!すっ!」と勢いよく吐いてみてください。
そうすると、息を吐くときにお腹に圧がかかるのが感じられるのではないでしょうか。
この、圧がかかっていることを感じられていればOKです。
これを3~5回程度繰り返します。
次は、「すーーーー」と長く息を吐きます。
最初は5秒くらいから始めてみましょう。
この時に、吐く息の量を一定にすることを意識してください。
これも3~5回ほど繰り返し行っていきます。
間でしっかり息を吸わないと、長く息を吐くことはできないので、しっかり息を吸うことも意識しましょう。
息を吐き続けられる秒数が伸びていけば、10秒、15秒とチャレンジしてみましょう。
最初から15秒を目指す必要はありませんので、まずはしっかり同じ息の量を吐き続けることを重視してください。
これらを行うと、お腹が温まった感覚があるのではないでしょうか。
歌っている時にこの感覚があればOKです。
しっかり声をお腹で支えられているので、声が出しやすいと感じるはずです。
まとめ
ここまで、声量についての解説と声量を増やす練習方法をまとめてきました。
声量を増やすことで、日常生活でも歌うときでも自信を持って発言・歌唱ができるようになるので、ぜひチャレンジしてみてください。
このサイトでは、他にも自宅でできる練習方法をアップしているので、是非参考にしてみてください。